パシリ小話・「新型PM」
ある日のグラッド6。
それはクラウチの演説から始まった。
隣にいるのはウルスラ。
クラウチ「あー…突然だが、リトル・ウイングオリジナルPMの配備が決まった」
ウルスラ「まあ色々とあってね。詳しくはクラウチに聞いて頂戴」
クラウチ「オマエらもこれで中古品ともおさらばだな。羨ましいぜ」
ウルスラ「(ギロッ!!)」
クラウチ「あー…えー…コホン。新型希望の社員は各自申請するように」
ウルスラ「他に伝える事は無い?」
クラウチ「今度のPMはオトナでスゴイんだぜ!驚くなよ?」
グラッド6内マイルーム。
念願の新型PM配備で喜ぶ御主人。
それを複雑な表情で見守るPM。
御主人 「新型!新型!!オトナなPMだって!バインバイン!!」
パシリ 「あう…あうあう…あうー」
御主人 「もちろんさっそく申請したぜ!楽しみだな!」
パシリ 「あうあうあうあう」
それから数日後。
『リゾートエリアにて緊急事態発生!!繰り返す緊急事態発生!!担当社員は急行して下さい!』
非常事態が起きてコロニー内に緊急アナウンスが流れる。
現場に急ぐ社員こと御主人。新型PMを使う絶好の機会だ。
御主人 「出番だぜ!!新型PM!来い!!」
グラッド6内ショッピングエリアのフードコーナー
一人の少女が立ち止まる。
人込みの中でも目立つ黒髪と白い肌。そして片目には眼帯。
少女 「…どうしたの…?」
??? 「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『店先の人形がこっちを見たと思ったら ありえない速度でダッシュして消えた』
な…何を言っているのか わからねーと思う オレも何を見たのか解らなかった
頭がどうにかなりそうだった… 人の着ぐるみとか宣伝用マシナリーとか
そんなチャチなもんじゃ 断じてねぇ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
少女 「… … …?」
??? 「そこは似てるって言ってよナギサちゃん。でも本当だって」
ズシャ!ガシャーン!!
地響きを立てつつ何かが到着。
振り向く御主人。
御主人 「来たか!PM!え…P…M?」
カーネル「hahahahahaha!」
そこにいたのは全身白のスーツでメガネをかけステッキを持った中年紳士。
彼こそ某有名フライドチキン店のマスコット。カーネル・サンダース。
ちなみにあの人形はアメリカの倉庫で眠っていたのを日本に持ち帰ったのが始まりだそうだ。
カーネル「hahahaha!フォイエ!!」
エネミー「ギシャー!!」
バシュ!!
ラピ子も一発でカラアゲになりそうな強烈なフォイエ!
カーナル「hahahaha!ステッキPA!」
エネミー「ギョエエエエエエー!!」
ダダダダダダ!!
ステッキを目にも見えない速度で連打する!
こうかはばつぐんだ!
瞬く間にエネミーが全滅。
・・・ゆらり。
全身をエネミーの血で染めてカーネル・サンダースが笑う。
カーネル「hahahahahahahahahahahahaha-!!」
その光景はかなり怖い。下手に子供が見たらトラウマものだ。
御主人 「うあああああああああああああああああああああー!!!」
カーネル「hahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahaー!!!」
御主人 「うあああああああああああああああああああああー!!!」
カーネル「hahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahahaー!!!」
それからさらに数日後。
リトル・ウイング社長室。
ウルスラ「例のアレ。苦情や返品希望が沢山来てるわよ?どうするの?」
クラウチ「あれー?おかしいなぁ?性能はバツグンなんだけど」
ウルスラ「まったく…タイアップで幾ら貰ったか知らないけど、アレは無い」
クラウチ「参ったなぁ…もう次の契約しちゃったぞ」
ウルスラ「え…次?」
バシュー
社長室のドアが開いて誰かが入って来た。
ピエロの様な目立つ黄色い服を着て赤い鼻と赤い髪の男。
男はにこやかに一言。
??? 「やあ!ボク!ドナル(ry
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ワイマールに例のセリフを言わせる為に書きました。
後悔はしていない。
カーネルさんはPMかどうか解らないけど書いてみた。